日本海往復 Stage 1 江戸川区ー糸魚川市
どういうわけか秋になると日本海が恋しくなる。 と、いうことで今年も日本海まで行ってきた。
最初は @sassea34 と二人旅の予定だったのだが、 どうも去年のこの旅がよっぽどのトラウマだったらしく、
やっぱり行きたくないと直前になって言い出した。
仕方ないので一人旅で決行。まあ、キママだし!
コースプロフィール
去年のコースは所謂初心者用コースだったということもあり、 今年は中級者向けのコースを辿ってみようということで「糸魚川ファストラン」 で知られるイベントのコースを(つい最近コース変更があったらしいが)そのまま借用。
前回のコースは標高 960m の碓氷峠と 600m の富倉峠たった二匹のボスを倒せばよかったのに対して、 今回は、、
- 序盤の中ボス、大垂水峠 426m
- 秘技、「トンネル」を使うものの、それでも標高 700m の笹子峠
- 中盤の大ボス、標高 953m の富倉峠、ドラクエ3で言うバラモス
- 一息ついたと思わせたところで、標高 1000m 越えの塩尻峠
- 最後の難関、標高 844m は、佐野坂峠
と、お腹いっぱいの配置。
しかも糸魚川ファストランの場合は高尾山口開始のため、自分の場合はそこまで 60km 自走しなければならない。 ということで、予定走行距離 280+60 km の長丁場となったのデシタ。
今回の相棒は、組んだばかりのクロモリ、Cervelo Super Prodigy 号。
クランクがノーマルなところが不安を抱かせる…。
江戸川区ー高尾山口
起床2時、出発3時。
とりあえず京葉道路ー靖国道路ー甲州街道の順に高尾山口を目指す。
スカイタワーだか、スカイツリーだかどっちだったかイマイチ覚えられないけれどパシャリ。 暗くてよくわからん。
去年もやった、アキバなう!
ついったーによれば、午前 03時38分48秒。 やー、ブログ書くのに便利だわ、ついったー。
新宿から国道20号は甲州街道に入る。これからしばらくは20号ちゃんと旅は道連れである。 去年は人間と一緒だった気がするが、今年は一人なので何かを擬人化せねばやってられぬ。
スタート地点で別れた環七と再び合流。
途中に府中やら多摩川などのイベントがあるにはあったが、省略。
午前6時前に高尾山口到着!
家から持ってきたオニギリとバナナを食す。
走行距離 60km を 3時間…。信号に引っかかりすぎたと言うのはあるが、想定よりも遅い到達時間である。 そもそもすべての行程における予定時間を甘く見すぎていた、そう実感するのは結局日が暮れてからであったが。
高尾山口ー長野イン
出発するとすぐそこは、 (何故か名前だけは知っていた、) ハイソなトライアスリート達が練習に使うイメージのある大垂水峠。
路面が若干濡れてはいるものの余裕でクリア。絶好調ですよ奥さん!
うらびれた町並みの相模湖近辺。ああ、日本の田舎だここは。ってもう田舎!?
前回の日本海往復では田舎っぽさを実感したのは関東平野を抜けて軽井沢にやっと入ったあたりであったが、 今回はすぐである。
そういえば前回は高崎越えるあたりまではずーーーーーっと走りづらい道路だったなあ…。 日本海向かうなら高尾山抜ける方が楽しいかもしれんなあ。
などと景色などを楽しみながら順調に進んで行くと、
ぽつぽつと降り出したかと思ったら、、あっという間にひどい雨に。
今回の旅程においては、マックやレストラン、道の駅などで寄り道、食事などをいっさいする予定は無かったのだが、 (というかそんな余裕は無かったのだが) 寒くてカラダがガタガタ震えてたまらずマクドナルドにイン。
天気予報をあいふぉんで確認すると、一応すぐに雨は止むらしいが…。
想像以上に寒さでヤラレテたのか、朝マックおかわり。 トレイが二つあるのは二人旅だからじゃありません、一人で二食食ったのです!
今回の旅の誤算は(いくつもあったのだが)気温を少し読み違えていたことかもしれん。 まだまだ気温は20°を下回らないと計算して半袖短パンジャージに薄いカステリのウィンドジャケットのみという装備であったが、 ホントひどい目にあった。
時間がもったいなかったので雨がまだ降っているのにも関わらず出発。
しばらく走った後でようやく雨が収まる。
韮崎市。来るまで聞いたことも無かったが韮崎市である。
登坂車線などを見かけるようになってようやく旅程の半分を終了。11時34分34秒。 すでに中盤のボス、笹子峠を抜けてきているのだが、 事前に確認していたルートラボのコース で想像していたほどの辛さは感じられなかった。緩やかなわからない程度の上り坂が延々と続く感じ。
まあ、それはそれで、平地走ってる気分なのに平均速度が 22km/h とか言ってる訳でストレスは感じるのだが…。
途中まで知らなかった、というか意識していなかったのだがイケメンな方から「アルプス越えですね!」 という指摘を受ける。
まあ、実際はアルプスの脇をくぐり抜けるといった程度なのだけれども「アルプス越え」と聞くと胸が熱くなりますね! 気分はハンニバル。
と、盛り上がっているところでどういう訳か水をかけるようなイベント発生、 奥さん、パンクです。
基本的に自分はシーラント入りのチューブレスを使っているので、 ほとんどパンク知らず、パンクしたとしてもスローパンクで次の日にパンクに気づくくらいなのでこういったイベントは珍しい。
一応、チューブの変えは持って来てはいるけれども、たった一つ。 修理ミスったら痛いなあと思いつつ、パンク発生から30分後、12時39分に復帰。 原因はブレーキシューの調整ミスで、ブレーキシューがタイヤのサイドと接触していました…。
タイヤサイドに少し大きめの切れ目ができていて、せっかく入れたチューブが露出。 これから残りまだ160km近くあるわけだが、非常に頼りない。
おっかなびっくり走り始めて、長野イン。12時56分13秒。
長野 富士見町ー松本市
とりあえず問題は、またパンクした場合、予備のチューブが無いことだ…。
富倉峠に入る前に一つ。
富倉峠を抜けて一つ、ホームセンターに立ち寄るが、 ロードバイク用の700Cのチューブはホームセンターには売ってないんですね!!
なんかチューブの心配ばかりしている間に、いつの間にか峠を越えていたので、 それはそれで良かったのかもしれんが…。
数少ない平地/下り坂区間である諏訪湖近辺であるが、 微妙な向かい風のためスピードが出ない。 平均はもちろん、サイコンでの実走時のスピードすら 30km/h 出ていない…。
そんなこんなでようやく塩尻峠に入る。
塩尻市侵入。
終わった後だからか、あの地獄の渋峠を経験したからか、 後からこの日記を書いてみるとちっとも辛かったという記憶が無かった。
峠や坂はやはりその平均斜度がモノをいうのかも知れん。 いくら標高が高くても平均斜度3%-4%の坂なら、 「上り坂である」ということは一応意識するが、ツライと思うほどのものでは無い気がする。
とかいって、なんか大人になった感じだわ!!
長らく一緒に旅をして来た国道20号ちゃんと涙の別れ。恋の終点。 これからボクは19号ちゃんと共に行きます!
とかなんとかつぶやいて、19号に入った直後だった。 パチンコに入ろうと左折した車に巻き込まれ転倒。
てか、左折するならウィンカーくらい出せや!! と思わないでも無かったが、所謂これが「松本走り」だったらしい…。 松本近辺は自動車に注意して走るポイントだったんですね…。知らんかった。
とりあえず自転車に故障も無く、自分も擦過傷程度で骨折やねんざが無さそうだったので、 良いのか悪いのかよくわからなかったけど時間がもったいなかったので救急車を呼ぼうかというおっちゃんに気にしないでくれと言って走行開始。
あー、だりー。
無情にも日は落ちる。って一年前も思ったなこれ。進歩してないな自分。
本来ならば松本を過ぎたあたりで徐々に登りが始まり白馬に向かうはずだが、 どういうわけか行っても行っても登りが始まらず、どういうわけか川が並走するようになって気づいた。
道を間違えている。
慌てていたし疲れも溜まっていたのか、 GPS のスタートボタンを押すのを忘れ、道を間違えたことに気づいて復帰するまでのログが無いが、 後から測った感じからすると、約 15km のロス。時間的に言うと40分程度。
マクドナルドで20分、パンクで30分、交通事故で20分、迷子で40分、 ということでだいたい1時間50分くらい時間をロスしていることになるが…。
順調に行っても 18時に着けば良いと思っていたので、 これで真夜中のダウンヒルは確定である。
松本市ー糸魚川市
白馬に向かう緩い上り坂の途中、暗くなって祭りが始まっていた。 かといってじっくり見ている暇もないので道を急ぐ。
最後のヒルクライム、闇夜の佐野坂峠開始である。 本当なら湖の光景が美しいらしいが!
観光バスが脇を通り過ぎて行く。ただいまの気温、9°。
あまりにも寒いので途中の道の駅、白馬にて自販機で暖かいお茶を購入する。
冷たいお茶であった。
寒いよ怖いよ暗いよ〜〜〜〜。
はっきり言って真夜中の標高800mからのダウンヒルは最悪である。 写真を撮ってる場所は一応街灯があるが、他の場所はほぼ無灯である。 しょぼいフロントライトのおかげで4−5m先までは見えているがあとはすべて闇。 白線が無かったらまず間違いなくコースアウトしてただろう。
そして、無情にも雨が降る。
駄目だこれ、オレ死ぬ。もう、どこでもいいから一番早く目についたホテルに入ろう。
そして148号沿い、糸魚川市街に入ってすぐの「ホテル国富アネックス」 に飛び込む。 とりあえず寒い!とにかく泊まらせてくれ!!
…満室だそうです。
いや、確かに怪しいずぶ濡れの男一人を泊まらせるのは躊躇するだろうけど勘弁してくれ…!!
仕方ないのでホテルの従業員に、とにかくここからすぐ近くにあるホテルを教えてくれと頼み込み、 ずぶ濡れのまま尋ねるとまたどうせ断られるのがオチなので電話で予約を取る。
なんとか、インターチェンジそばの場末感溢れるビジネスに暖をとり、
自転車も(クロモリだし)よく拭いて就寝。
- 全走行距離、341.39 km(たぶん+15km)。
- 平均スピード、22.4km/h。
- タイム、15:13:30。
- 移動時間、13:11:08。
お疲れさまでした。
ちなみに、この日の夕食は途中のコンビニで補給食として買ったけど結局食べなかった菓子パン二個。