: O. Yuanying

日本海往復 Stage 2 糸魚川市ー志賀高原

前日に 350km 自転車で走破したというのに、いつも通り6時半にむっくりと起きる。 いや、起きてはいないな、7時半ごろまでゴロゴロしてからようやく下の食堂で朝食をとる。別会計、500円。

部屋で心拍ベルトを付けふとガーミンを眺めると、平常時心拍が90越え。 これはどう考えても疲れが抜けきっていないなあとぼんやり思ったが、だからどうだというのだ。 せっかくの3連休なのだ、乗って乗って乗りまくる!

いそいそと着替えて自転車にホイールをはめる。

ん、なんか違和感が。

昨日、タイヤをサイドカットしてパンクした訳だが、 その穴が広がってしまったようでタイヤからチューブがこんにちわしてる。 こんにちわしてるだけなら良いけど(良くないが)はみ出たチューブがブレーキシューと干渉して今にもパンクしそそそそそ、、、

500m 走った時点でパンク。

よく、昨日の真夜中のダウンヒルの最中にパンクしなかったもんだ、ホント。 日中のパンクとか左折車と巻き込み事故とかあったけどサイアクは免れていたんだなきっと!っとポジティブシンキング。

糸魚川市ー直江津

いくつか町中のママチャリショップに回ったところでロードバイクを扱ってる店を教えてもらう。 糸魚川市にまさかロードバイクを扱ってる店があったとは。

パナレーサーとチューブ3本お買い上げ。 タスカッタ……。

とりあえず40分ほど消費したが、

今日の予定走行距離は、

たったの 110km。ゆっくり行こう。

とりあえず旅の表向きの目的であった居多神社に到着。

去年、ここで安産祈願のお守りを買ったおかげで無事子どもが生まれたのです。 そのお礼をば。ありがとうございました。

直江津ー湯田中渋温泉郷

とりあえず無事目的を果たした。 あとは特に何も気にせず自転車に乗るだけである。 当座の目的は湯田中渋温泉郷。

去年、深夜のダウンヒルを決行した妙高市に入る。

ああ、このコンビニ、去年は最後の最後にヘトヘトとなって休んだんだった。

あんなに恐ろしかった 292号は、

ただののどかな田舎道。

自転車旅行はやっぱり昼間に限るよ。 ってかなんで毎回毎回こんな景色の一番良い場所を深夜にダウンヒルしてるのだろう…。

妙高市を越えて長野に入るとしばらく平原が続く。 快適に自転車を転がしながら今日中に 1400m ほどのヒルクライムが予定されていることを思い出す。

「ああ、このまま 1400m のヒルクライムなんてよして軽井沢辺りで一泊して、余裕を持って家に帰ろうかしら。」

意外に、疲れてると人間後ろ向きな思考をするものですな。

いやしかし、今回の旅の裏の目的は、自転車で日本海往復自走、 そして森林限界を体験し、日本国道最高地点、渋峠を制覇するというもの。 往復ということもあり、日程を二日に分けてアタックするのだから渋峠は是非チャレンジしてみたい、制覇してみたい。

気がつくと地味に上り坂が始まっていた。

湯田中渋温泉郷ー志賀高原

本当のことを言うと、渋峠チャレンジはちゃんと海抜 0m からアタックするものなのであろう、 そういう意味では今回はとりあえず試し登りというべきもので、 今日は標高 1400m の志賀高原に一泊、 次の日に渋峠到達、という予定である。

それでも 10km の道のりで 1000m 以上登山は相当キビシイ。

昨日のヒルクライムは何だったのだろうか、 上り坂のふりをした別物の何かだったとしか思えない。 時速 10km/h 以下のスピードでよちよちと、時節ダンシングを織り交えて。

つか、なんでこの自転車、ノーマルクランクなんだ!?!?!? ギヤを全部下げても全く以て楽にならない。

風景だけは、

馬鹿みたいに奇麗になって行く中。

ようやく高原らしい風景が。

今日の宿はあそこにしよう。

ああ、なんか久しぶりにまともな宿に泊まったぞ。

レークホテルと言うだけあって湖畔であった。

なんかバッタが橋の上で卵を産んでいた。

久しぶりのまともなメシ!

メシ!

おひつに入っていたメシを全部たいらげてしまったが、食べ過ぎだったかもしらん。

部屋に帰って晩酌。就寝。

そういや酒なんか飲んでないで暗くなってから外に出て星空でも観察するんだった…。