チタンロードをSpeedvagenにオーダーした
自分の考える理想のロードバイクというものを何年前から夢想はするものの、 オーダーしたいビルダーではチタンフレームを扱っていなかったり、 ディスクブレーキがまだ成熟していなかったりと 結局前回オーダーしたのはスチールフレームのリムブレーキモデルでした。
そしてその5年後、ディスクブレーキがスタンダードになり、 Speedvagenがチタンフレームを扱うようになったりと前に欲しかったフレームが手に入る状況となった今、 ちょうどあぶく銭が手に入ったこともありまたフレームをオーダーすることにしたのでした。
デポジット
この時点で考えていた自分の理想のロードバイクは以下のような感じ。
- カスタムジオメトリでスペーサーレス、まさしく俺専用
- チタンフレームで永遠の輝き
- ISP、これもまた俺専用を際立たせる
- ディスクブレーキ仕様で太めのタイヤを履いてグラベルも
- テーパードヘッドチューブ、ディスクブレーキ車は44mm HTのものが多いけど、あまり見た目が好みでないので
そんなこんなでちょうどドンピシャの仕様でオーダーすることができるSpeedvagenにオーダーすることにした。
海外のフレームビルダーはウェブサイトから手つき金を払うことでオーダープロセスが開始するところが多く、 それはSpeedvagenも同じ。 自分が今回手つき金を払ったのは2020年の11月は7日のことでした。 払った金額は$1000。 円安の今、1ドル114円とすると11万。 日本でスチールをオーダーすると大体そのくらいの値段なことを考えるとちょっとというか驚くほど高い気もするがあえて考えないことにする。
しばらくすると(3日ほど)Speedvagenのサポート担当のErikaからメールが送られてくる。 ここからジオメトリやらオプション、フレームカラーの相談などをしていく流れ。
ジオメトリ
本来ならば Current Bike Fit Formに、 今乗っているバイクの情報を記入して送る必要があるのだけど、それは自分の場合は前回のオーダー時に送ってあり、今回も同じ情報をもとにオーダーするつもりだったのでそれは省略。
その後、利用するステムのブランド、ステム長やらサドルを決めるとその情報をもとに決定したジオメトリが送られてくる。
黒い線が前回オーダーしたフレームで、赤い線が今回のジオメトリ。
ステムをEnveのエアロステムにしたことでステムの角度が変わった結果、ヘッドチューブ調が125mmから130mmに。サドルもまた変更した結果、シートチューブ角が少し立つことになった。 他にもディスクブレーキで32mmのタイヤまで履けるようになったのでチェーンステーが少し伸び、トレイルも伸びたようだ。
ジオメトリが決まるまではポートランドとの時差があるため一日一回のメール、というのんびりしたやりとりとなり、サンクスギビングやら正月などが間に挟まりデザインなどを決定してオーダー確定となったのは年を明けて2021年の1月半ばのことであった。
確定すると半金を納めることを求められる。
クレジットカードは使えず、海外在住者はPayPal経由か銀行からの海外送金となる。実際のところPayPalが手軽そうなのだが、手数料は送金者が負担してほしいとのことでPayPalを使うと4%の値上がりとなってしまうので、現実的には銀行からの海外送金しかない。
前回海外送金した時は郵貯銀行まで出向いて書類に記入、現金送付といった面倒な手続きをした記憶があるのだが、よくよく見てみると、我がメインバンクである三井住友銀行はウェブサイトから海外送金の手続きができる模様。
ACH RoutingやらSWIFT CODEなど、普段見慣れない番号に手惑いながらもErikaから入金が確認できたとのメールが来てほっと一安心。あとは待つだけである。
じっと待つ
彼ら曰く "With a parts shortage and global pandemic" のおかげで当初予定されていた半年から九ヶ月の納期の目安をすぎても納品の見当がつかず。メールで催促してみるとまだペイントされてないフレームの写真とともにリムとハブの納期がわからないとの返事がきた。
そういえば日本人でチタンフレームのSpeedvagenをオーダーした人は1年半かかったなどとInstagramでつぶやいておったな、ということを思い出し、あまりすぐ来ることは期待せずに待つことにした。
さらに年を越して
オミクロン株のおかげでパンデミックの出口がまたいつになるのかわからない、といった新年の初め。1年半は待つつもりだったErikaから、あとは組み立てるだけなので来週にも納品することができそうだとのメール。
ちょうど去年、三井住友銀行から送金してから1年経った1月21日のことだった。 早速残りの半金を送金して返事を待つ。
待っている間に、Instagramのアカウントが更新される。
Speedvagen
Indigo #Speedvagen Titanium Ichico Disc Road leaving the shop this week, more to come.
Speedvagen
How about some #tidycaboosetuesday action with this Ichico #Speedvagen Ti Disc Road.
入金の確認とともに出荷の案内が1/27に届く。配達予定日は1/31とのこと。あと少しということで座して待つ。
そして届く
配達予定日よりも1日早い 1/30。関税と消費税の値段に軽く眩暈が出たものの遂に届く。
買い忘れていたチタン用のグリスが届くのが1/31とのことで、とりあえず軽く検品して終了。
特に問題なし。完成車でオーダーしてしまったが、何を血迷ったのか機械式ディスクで組み直す予定。