: O. Yuanying

仙台牛タンツアー

秋になり涼しくなると、なぜか遠距離ライドがしたくなる。

遠距離ライドというか、大体一日で帰ってこれる300km越えのライドのことだが、ほとんど日本海まで行って新幹線で戻るという旅程なのも少し飽きてきた。

と、いうことで仙台は牛タンを食べに行ってきた。

ルート

仙台まで行くとなると、国道4号で那須高原まで上がって行き、福島を通って行くルートと、国道6号でひたすら平地を進む二択になるのだが、 最近(というかここ十年)、例の原発事故のせいで国道6号は自転車の乗り入れが禁止されている区間が存在し、福島の内陸部に迂回する必要がある。

距離も手頃だったし、地味に登りがずっと続く4号ルートより途中から国道を外れて山の中に突入する方が面白そう、という単純な理由で国道6号ルートを選択。

予報によると国道6号の平地区間はずっと向かい風だったが、この時はまあ平地なので問題なかろうと甘くみていた。

前半、国道6号で、いわきまで

本当は、朝1時に出発する予定だったのだが、前日21時に就寝してなぜか23時半に目覚める。二度寝するのも微妙だったのでそのまま出発。 グロス平均時速 22km/h を予定して出発時刻を考えていたが、ぶっちゃけ一時間早めの出発は正解だった。

平坦区間でグロス平均を稼ぐつもりが向かい風で意外と速度が上がらず、前半終了時点でグロス平均速度 22km/h と完全に想定外な速度になってしまったことは、この時点では知る由もなく。

深夜の6号を急ぐ。

日曜の深夜ならば、普段なら走りたくない国道6号も意外と空いていて走りやすいのではないかという予想だけは当たり、 車が多くて危険!ということがなかったのが唯一の計算内の出来事であった。

国道6号の標識に現れる、仙台までの距離。

実際、 国道6号沿いに行ければ この距離なのだろうが、残念ながら自転車はいわき市から南相馬市までの区間が通行止めで、 内陸部に迂回して回らなければならない。そのためこれに大体30kmプラスする距離と、登攀という苦行が追加されることになる。。

日立市に入った頃、ちょうど日が上がり、朝となった。

そこから先は海沿いのはずなのだが、国道は微妙に海から離れており、たまに見る海岸に心を癒されるも、段々北風が強くなり心が削られてきた。

そして、いわき市に入り、前半終了。

ここから先は追い風なのだが、果たして山岳のヒルクライムで追い風に何の意味があろうか。

後半、ほぼ福島

大体190kmから200kmほど走ると、ようやくつまらない国道ライドが終わり長閑な田舎の風景を楽しめるようになってくる。

実際、この小野四倉線はずっと水の綺麗な渓流沿いにある比較的斜度の緩い道路で、意外と楽しみつつ登ることができる。

途中、滝を観光したりなんかしちゃって、のんびりと走る。

まあ、大体こんな感じで余裕を持って走ってると碌なことが起きないわけで。一応出発前に確認して福島県の通行止めをチェックしていたはずが、山の中で通行止めに出くわす。

立っていた作業員の人が言うには、13km戻って迂回せよと。ファック。

本来ならば、400m登れば本日のルートの最高到達地点であったはず、そしてこの時点でもう大体400mは登っていたはずなのだが、、 迂回路はさらに上を登れとのこと。

100km程度のライドだったら林道急坂で楽しむのもやぶさかではないが、300km越えのライドで林道に入るのは勘弁したい。。

ある程度登ったところでナビから外れたのでGoogleマップを開いて元のルートに戻る道を探していると、 こんなところに自転車で走ってるのが珍しいのか地元の人が話しかけてきた。

通行止めがあったので迂回したんだけど、元に戻る道がわからないんですよ、仙台まで行きたいんですがねー、みたいな感じで話してると、 感心したのか福島までの道を教えてくれた。すこーし登るけど、国道みたいな道通るの危ないから走りやすい道教えてあげよう、らしい。

ただ、車で少し登るのと、ロードバイクで少し登るのは、全くスケールが違う話だって言うことをそのおっちゃんが知る由もなく。

予定ルートのKOMは260km地点の標高463mだったわけだが、、標高700mにクラスアップ。。 しかも斜度も辛く、完全に削られたのか、それから先、ログを見返すに 200W 以上の出力を出すこともなく惰性で走ることになった。

それも、それ以降は大した登攀もない、長閑な田舎道を走るだけになったので何とかなったのだが。完全に余裕などなく、淡々と走るだけ。

走り出して14時間半、ようやく300km。ただ、あと70kmあるよ。。

せっかくのライドなので、楽しまなくては!と言う気持ちを時節思い出し。

阿武隈川に沿って走っているとようやく福島県を脱出。

てか、福島県、無駄に広くないか。今回の旅程の半分は福島県だった気がする。

日も暮れた頃、ようやく仙台到着。疲れ果てて牛タンどころじゃねえ!

  • 距離 372.61km (New!)
  • 移動時間 15:50:33
  • 経過時間 17:44:14
  • 高度上昇量 2,391m
  • カロリー 7,524C
  • 平均スピード 21.0km/h
  • 平均移動速度 23.5km/h

まとめ

Speedvagen Ti に乗り換えてから初めて300km以上走ってみて思ったこと。

  1. サドルが無駄に高いから下げろ。
  2. Fizik Antares Adaptive はお前の尻に合ってないから変えろ。
  3. WTB Expance 32Cのセミスリックは、300km以上走るほぼアスファルトのルートでは転がらないので変えろ。