さ(略)イ(略)て(略)イ(略)会、走行会
2014-03-20
「さいたまのあるイケメンを罵ったりチクチクいじわるを言ってグロッキーにするトライアスロン友の会」 の新年会は二次会があった。 ようするに単なる飲み会があったのだがその場でうっかり口を滑らしてしまった。
その場は会員C がセッティングした、安い、うまい、多いの三拍子が揃った魚介専門の居酒屋であった。 予約を取るのも難儀だったらしく、大変会長思いの会員である。 一次会では一緒に会長の悪口を言っていたけれども。
「明日、金曜日(祝日)か土曜日、暇だったら久しぶりに走行会でもしないですかね?」
前回の関宿往復程度の短めの距離の走行会のつもりであったのだが返す刀で会員Cが言うには、 定峰峠まで行くのはどうでしょうかね、であった。 荒川峠 にうといワタクシはその後どんなひどい目にあわせられるのか予想もしていなかった。
2014-03-21
会の本当の趣旨は 「さいたまのあるイケメンを罵ったりチクチクいじわるを言ってグロッキーにする」 であるのだが、 表向きの趣旨は「さいたまのあるイケメンをほめたりおだてたりよいしょする」である。 その自称さいたまのイケメンの会長曰く、 当日は会長に花を持たせるために前日にランニング 30km 走を行い足をつぶしておくこと。
普段自分に甘い練習しかしない会員に対して厳しいトレーニングメニューを課すことによって、 精神力の鍛錬と自立を促すという大変親心あふれる提案である、余計なお世話である。
仕方ないので走った。 何気に練習で 20km 以上走ることがめったにないワタクシにとって最長距離であった。 北風が妙に強いなと思ったらその日の夜、テントが風で倒れるなど強風を伝えるニュースが流れていた。 走行会が今日でなくて本当に良かったと安堵したのだが。
2014-03-22
6時起床。体が重い。寒い。起きたくない。会長の思惑通り体調は思わしくない。 それでも言い出しっぺが遅れてはならぬとイヤイヤ起きだしバナナ一本と牛乳一杯を飲み干し出発。 まずは荒川の四ツ木周辺で会員Cと集合である。 しかし、四ツ木集合であったはずなのだがどういう訳かいつの間にか荒川と平行に走っており行き過ぎていた。 仕方ないので堀切JCTに会員Cを呼び出す。いや、こっちが南下したら距離がもったいないからね!
ほどなくして合流した後、会長の待つ秋ヶ瀬に出発する。
しかし北風がひどい。天気予報のおだやかな一日という予報は何だったのか。 家から 40km ほど走ってようやく秋ヶ瀬に到着する。 文にするとたった一行なのだが向かい風の中の荒川サイクリングコースほど体力をすり減らす物も無く、 会長の顔を見てそのまま帰りたかったのだがそうもいかず。 この秋ヶ瀬までの 40km が本日の旅程の序章であるという事実に愕然とする。頭がおかしい。
すでに衰弱しきっていたワタクシたち会員は、会長を風よけにして進もうと試みるが、 それを知ってか知らずか後ろに着かせてくれない。 信号ストップや車止めでなんとか追いついたと見せかけるやいなや、 小憎らしいダンシングで我々会員を振り切って一人で行ってしまう。 結局、会長のスピードの増加減について行こうと試みた我々の体力が削られただけであった。
ほとほと嫌になった頃、 会長のブログでおなじみとなった名所である、物見山の 便所前 に到着した。 この時点でまだ全行程の 1/3 にも届いていない。そして後に控える松郷峠、定峰峠を思うともう…、 もう、帰っていいっすか。
そして松郷に入ると衝撃の事実が判明する。 あんなに向かい風にヒーヒーゼーゼー言っていた会員Cが会長とともに脅威のスピードで坂を上っていく。 一人置いてけぼりのワタクシ。 会長は仕方ないとしても会員Cの体重はワタクシと同じはず、けっして軽量級とは言えない。
- 平地のスピードは会長とワタクシは同じくらい。追い風基調の平地だと全員同じくらいか会員Cが速い。
- 向かい風基調の平地は会員Cが遅くなる。フォームが若干アップライトなためであろう。
- 坂道は会長が一番速い、同じ体重の会員Cがその次に速い。
いくつかの複雑な算術を用いることによって以下のような数式が導きだされた。
- 体重
- 会長 < ワタクシ = 会員C
- パワー
- 会員C > 会長 >= ワタクシ
- 精神力
- 会員C > 会長 > ワタクシ
- フォーム
- ワタクシ >= 会長 > 会員C
ワタクシのアドバンテージはフォームだけである。 むしろすべての行程が向かい風基調だったのは僥倖だったのかもしれぬ。
などなど、頭を使っていたら定峰峠に着いた。
定峰峠は意地で登ったが、結局会長に置いてかれた。
雪がまだ残っており、大変寒い。 冬用ベースレイヤー、長袖ジャージにカステリのジレでなんとか。
そして思い起こす事実。ここでやっと半分。
一応、有名だといううどん屋で昼食。 しかしグルメライドとか抜かしてファンライドを楽しんでいる輩とは一段と劣るこの内容はなんなのであろうか。 わしも山盛り天丼食いたい。
帰りはなんとか途中まで追い風に恵まれる。 が、楽ということはそんなこともなく「スピードが出るから出します。」 というありがたくない感じで常に全力疾走を強いられる。 そして荒川に入ると案の定の向かい風。午前は北風午後は南風がデフォルトらしい。なんて嫌らしい。
会長は会長で家が近くなるにつれてペースアップ、 その後まだ 40km 以上走らなければならない会員のことなど一顧だにせず。 もうすでにカメラを撮る気力も無くし、松郷および物見山ののぼりで置いてかれ、 荒川峠に心身ともにやられた頃、秋ヶ瀬に到着。会長とお別れ。
やれやれ、やっとマッタリ走れるわいと思ったのも束の間、 会員Cとの残り 30km、おかまいなく全速力でぶっ飛ばされました。
もう二度と行かねえ。