: O. Yuanying

トライアスロン in 徳之島 後編

7/3 レース当日

早めに起きて朝食。

ミドルレースは長い。 レース中に大便などをモヨオスのが怖いので、とりあえず昨日の食べ過ぎた夕食を出さねばと何回もトイレに入る。

スイム会場は昨日の夕方と比べて波が荒い。 まあ、それでも何とかなるだろうと軽い気持ちでレース前の試泳をさぼってのんびりと。

とりあえず、今回の徳之島の目標は、5h15min で完走。 なにげにこのくらいの目標は簡単に達成できるぜと、楽観していたのだが…。

Swim 2km

スイム前にまたトイレで小便をするために並んでいたためレース前の試泳はほとんどすることができなかったが、 無情にもレースは始まる。

今回のスイムの目標は、一応、公称 40min と言ってはいたものの、 実のところ本当に狙っていたのは 35min 以下。 ということで、やる気満々で列の真ん中の最前列に並んでスタートを切ったのだが…。

スタートしてからすぐに、ものすごい数の暴力といった感じのプレッシャーと、 思っていたより高かかった波が襲ってきた。 四苦八苦しつつなんとか泳いでいたものの、何かがおかしい…。息が異常に苦しい。

これはヤバイ、どう考えても 2km 泳ぐのはムリ! と 5min ほど泳いでからクロールはあきらめて平泳ぎを交えつつ、なんとか最寄りのブイにたどりつく。 息が異常に荒く、呼吸しても呼吸しても苦しい。

こ、これは、もしや、過呼吸と言うやつか…。

ブイで休んでいると、同じブイに2、3人のおっさんが集まってきた。

  • 「思ったより波がたかいですなあ〜」
  • 「これはちょっと無理ですねえ〜」

と、のんきに会話しているのが聞こえるが、、 徳之島くんだりまでやってきて、スイム始まって早々にリタイヤするわけにはいかんのですよ!!!

あとから聞いた話によると、最初のスイムで始まってそうそうにリタイヤが数人いたらしい、、 たぶん、このおっさん達のことだったのだろう…。

とりあえず息を整えなければならないのでブイに捕まってしばらく休んでいると、 最後尾らしき人が自分を追い抜いて行き、後ろには誰もいないのがわかる。 そして先頭はもはや霞んで見えて、どこまでいったのやらわからない。

これはやっちまったなあ…。と、思わないでも無かったが、 気を取り直して泳ぎ始める。 何分ロスしたのかわからないが、目標は完走でもいいかと気分を入れ替えて。

ぶっちゃけ、海はきれいだったらしく、色々珊瑚礁やら魚やらウミヘビなどがいたらしいが、 何かを見る余裕などまったくなく。

  • スイム 2.0km。 Time 0:45:18 (120位).

目標から5分のロス。裏目標からはなんと10分近くのロス。 しょっぱなから先が思いやられる滑り出しであった…。

T1 Swim -> Bike

これは、@sassea34 に先に行かれてしまったかなあと思いながらバイク置き場に向かうと、、、

なんか @sassea34 の青いドグマがこんな感じで置いてあるじゃないですか…。

あいつも溺れかけたのかしら、と思わないでも無かったが、 これまた後から聞いた話だが、ウェットスーツが脱げかけて散々だったらしい。

Bike 75km

バイクはスタートしてから早々に 短いちょっとした急坂があることがわかっていたので、 最初からギヤを軽く入れておいてさっさとパスしようと思っていたのだが…、 身体が予想以上に重い…。

スイムは準備運動にしてバイクから本気を出そうと思っていたのだが、 最初の過呼吸が効いていたらしく想像以上のダメージが重くのしかかる。

一応、目標は Ave 30km/h だったのだが、、 そんな目標は当たり前のようにクリアしてその上を狙おうとしていたもくろみは簡単に崩れ去り、 いかにして最低限の目標を達成するのかということに腐心することになってしまった。

何とも情けないことだがその作戦とは、

  • 登りでなんとか普通に走って、
  • 下りで飛ばす。

という、非常に危なっかしい作戦。

このバイクパートでは、自分とだいたい同じ速度で走っている二人と抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り返していたのだが、 そのうちの一人とは毎回、上りで引き離されて、下りで追いつくという感じであった。 あー、情けない。 こっちは TT バイクなんだから、そりゃ下りで追いつくよなって感じ。 あー、情けない。

そしてもう一人、デッドヒートを繰り返したのは、リレーで参加していた、なんか知らない若手のお笑い芸人…。

これがまた邪魔なことにテレビカメラを積んだ車を引き連れて走るものだから、 抜くときにとても邪魔。 コーナーで曲がる時にはコースをふさいで走ってくるのでこれまたひどく邪魔だった…。 勘弁してもらいたい。 というより、こんな番組の企画で走るようなお笑い芸人とデッドヒートを繰り返さないといけない自分の実力にも勘弁してもらいたい…。

ちなみに、同宿だったへなちょこアスリートさんのブログ で、徳之島トライアスロンのレース中の写真を公開しているサイト を知る。

レース中だからか、 前日に撮った写真よりも若干戦闘的なポジションをとっている。 背中も後少しで水平って感じ。 こういうの見てるとエアロヘルメットが欲しくなりますな…。

そして、さらにいくつか、 「徳之島 トライアスロン 写真」 でぐぐっていると、、自分の写真がデカデカと写っているサイトを発見…。

これはなんかちょっとご褒美って感じでうれしい。

  • バイク 75km。 Time 2:37:32 (22位).

とりあえず何とか、トランジションを含まないタイムで Ave 30km/h を達成。 あーしんどかった。

T2 Bike -> Run

あらかじめ、トランジションでやることはリスト化してゼッケンに書いてあったので、 非常にスムーズに終了し、1min50sec。

しかし、バイク開始時に感じていた尿意がマックスに…。

Run 21km

トランジションを思ったより早く終えたものの、 堪えきれない尿意に耐えきれず走り初めてすぐにトイレにイン。

予想以上の尿が溜まっていたらしい…、 なかなか小便が終わらない…。 してる間におっちゃんが入ってきて出て行った…。

多分2分くらいかかったのではないだろうか、 ようやく小便が終わり走り出すワタクシ。 こんなに時間をかけるならもう少し前に行っておくんだったと後悔。

しかし、暑い。

徳之島トライアスロンが他のトライアスロンと比べて優れているとしたら、 そのエイドステーションの数では無いだろうか。 と、いうかこのくらいエイドステーションが無いとマジで死ねる。

毎回毎回エイドで氷水をがぶがぶ飲み、氷水を頭から体すべてにぶっかけて体を冷やさないとやってられない。 はい、Ave Pace 5:13min/km なんて到底無理です! スイムとバイクも目標より下回ってたとはいえ、 このランの過酷さは想像以上。

6min/km から 7min/km 程度のペースでじりじりと。 それでも心拍数はたびたび 150bpm を超えている。

上り坂では戦略的に歩く。 けっして走れなくなったわけじゃないのだ。トレイルランでは当たり前の戦略なのだと自分を騙して。

っていうか上り下りが多すぎだろ!

それでもペースが遅いせいか、無理せず走れるスピードで走っているおかげか、 それほど死にたいと思うほど辛くはない。 むしろ延々とこの徳之島の自然と一緒に走れたら良いなと言う、一種悟りの境地に。

それでも段々と遅くなるペースに、低くなって行く心拍数。 終わりの 5km ほどでは持久力の限界か。 気力が無くなり心拍数が 140bpm を下回ることも。

何とかラスト 1km の表示を見て、終わりが見えたなと思い競技場に入る最後のコーナーで、、 @sassea34 に追いつかれる…。

最後の気力をふりしぼってスプリントをかけて引き離そうとするものの、 あちらはあちらで 心拍数 180bpm 以上のスプリントでアタックし直されてジエンド。

っつーか、スプリントではあっちに歩があることはわかっていたんだから、 無駄な体力を使うんじゃなかったよ…。

結局、

  • ラン 21km。 Time 2:12:44 (63位).

自分に惨敗である。トライアスロンは競争では無い などという軟弱なことを言う人にも負けてしまい、落ち込むことしきりである。

総括

  • スイム: 00:45:18 120位
  • バイク: 02:37:32 22位
  • ラン: 02:12:44 63位
  • 総合タイム: 5:35:34
  • 総合順位: 45位 / 234人中

目標であった 30位以内、未達。

正直言って館山や大島と比べて、参加者のレベルは低い中、 目標未達成は非常にもったいなかった。 前回の大島が思った以上の成績だったことと比べて後悔しか無い。

それでも、ミドルを一回経験しておいて良かった。 これで9月の佐渡国際トライアスロンへの戦略に見通しがたった感じがする。

エピローグ

踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らな損々。

7/4 エピローグ2

徳之島の滞在はあっという間に過ぎ去った。 あとは帰るのみ。

それでも帰りの便は 17時ということで、 ずいぶん時間が余ったワタクシ達は、宿の近くにある天然の水族館で熱帯魚見学。 残念ながら一枚も写真を撮っていないけれども。

できれば来年も参加したい。

エピローグ3

徳之島の疲労も抜けきって、久しぶりの 15km ラン。

平均ペース、05:05 min/km。 平均心拍、135 bpm。 いつもより 5bpm 以上心拍数が低い。

やはりレースが一番の練習なのだろうか。