Safari の フルページズーミングはピクセル単位のウェブデザインを推奨する
今までウェブサイトのデザインにおいて「ピクセル単位」のデザインに違和感を持っていた。
というか「Web2.0ナビ: ウェブサイトの横幅が1000px時代に突入する 」みたいな意見はウェブのユーザビリティ的に邪道だ!リキッドレイアウトと相対値指定のみが正義である!と頑に信じてた。
上であげたエントリにはてブコメントで「ブラウザをフルスクリーンで使うと仮定してることに疑問を持ってほしい。」って書いたら星を29個ももらった。
これは要するに、「画面解像度が向上して横幅1000px以上の解像度のディスプレイを使ってる人が増えてきたからって ブラウザをフルスクリーンで使わない人もいるんだから、 それを想定してページの幅を指定しないでほしい。てかそもそもブラウザのウィンドウの横幅なんて人それぞれなんだからピクセルで指定すんなバカ!」 ってことを言いたい訳である。
しかしどういうわけか、世の中のウェブデザインはピクセル指定が全盛だ。
こんな記事が人気になるくらいだからサイトの横幅をピクセルで絶対指定するのはもはや常識なのだろう。
リキッドデザインで大きさの指定は相対値指定なんてウェブサイトはごくわずか。あったとしてもピクセルで大きさを絶対指定してるサイトのウェブデザインと比べると大きく見劣りがする。
何が問題なのかについてははっきりしている。
要するにサイトの見栄えを良くするのがむずかしいんだ、相対値指定だと。
何が相対値指定のウェブデザインを難しくしているのかというと、画像だ。
せっかくフォントの大きさやブロック要素の大きさをemなどで相対値指定しても、その背景や飾りに使う画像が相対値指定できない。これが大きい。
だから800x200ピクセルの画像をタイトルできれいに魅せるために結局タイトルを含んだブロック要素を800x200ピクセルで絶対値指定することになる。
そんな状況を改善しそうなのがSafari(WebKit)で実装されたフルページ・ズーミングだ。
たまに聞く、解像度比依存GUIはこういうものなんじゃないかと感じさせる。
フルページ・ズーミングがあれば、ウェブデザイナはすべての要素を絶対値指定しておき、ユーザは自分のウィンドウで最適な大きさにズーミングして閲覧することができる。デザイナにもユーザにも優しい。
さらにiPhoneで実装されているように、現在開いているウィンドウに自動的に最適化された大きさにレンダリングしてくれるとなおうれしい。
ということでちょっと実験してみよう。