私が今日、選挙に行かなかった理由
他の職業人に比べて政治家が非難されやすい理由のひとつは、政治とは誰にでもやれることだという思い込みではないだろうか。
例えば、ピアノのコンクールでは、審査員は有名なピアニストが担当する。いかに音楽を愛していても、単なる愛好家には、票を投ずることは許されていない。
それなのに政治となると、選挙では誰もが一票を投ずる資格をもつとされている。でないと、反民主的と非難される。
ということは、民を主権者とする政体とは、政治のシロウトが政治のプロに評価を下すシステム、と言えないであろうか。
ローマ人の物語、悪名高き皇帝たち、より。
つまりそういうことである。
政治のシロウトである私が政治のプロに評価を下すのはおかしいんじゃないかと考えた次第。決して雨が降ってて面倒になったからじゃないですよ!
ちなみに、「ローマ人の物語」を読んでいると、いつになっても人間は同じ問題に直面するもんなんだなあと思う。そしてこのころのローマ人は、小説に上であったとしてもナカナカうまくやっていっている。