: O. Yuanying

報道/メディアに対する不信感について

新聞やニュースで報道している内容を鵜呑みにするのは明らかに正しくないと思う。 というのも、それらの報道というものは結局新聞社の記事の方針やら記者の考えなどが混じった二次情報であるからで、情報そのものを直接伝えてくれるものじゃないからだ。

これを簡単にまとめた文章ががたけくまメモゲーム脳とかの事件報道についてだと思う。

たとえばこれが野球少年とかサッカー少年の犯罪だったら、原因をスポーツに求める報道がないのはおかしいですよね。こないだ電車内で集団痴漢してた体育系の大学生がいたじゃないですか。朝から晩まで、キビシイ上下関係の中で身体ばっかし鍛えてたら、もしかすると人間がダメになるとか、そんな報道は皆無。でも俺の個人的偏見からすると、体育会系がドキュンな事件を起こす可能性はそれなりに高いと思うんだけどな。まあ、いいですが。

これらは、マスコミがある種の「価値観の押し付け」をおこなっていて、その価値観に基づいた記事やら情報しか情報として伝えていない、ということじゃないだろうか?そこで既存のマスコミによる情報のフィルタリング、「価値観の押しつけ」を無くすにはどうすればいいかというとライブドアの社長が面白い考え方をしている。詳細は「「新聞・テレビを殺します」 ~ライブドアのメディア戦略」とかそれらのまとめサイトを読むとわかるけど要するにメディアによる価値の押し付けではなく、ネットは新聞を殺すのかblogにある記事に書いてあるようなことだと思う。

別にホリエモンの肩を持つ義理もないのだが、ホリエモンの言いたいことを補足説明すれば、「伝えるべきを伝える」という作業は各ブロガーなり、市民記者が行う。それぞれが主義主張を持って活動すればいいわけだ。読者は、自分の信頼するブロガーや市民記者を通じて情報を取得していく。ライブドアは、その場を提供するだけだ。ライブドア自体が主義主張を持つことはない。このブログで過去に何度か書いたが、それがホリエモンが考える参加型ジャーナリズムの形だ。

ただこれはこれで今度は衆愚的なメディアにならないでもない気もする。

まとめると、堀江社長は今のメイン業務である金融関係を強化するために経済ニュースをやりたい。そのおまけで、政治や文化のニュースとかもくっついてきても構わない。マスコミが価値観を押しつけるのがつまらないから、自社でニュースをやるにしても、ニュースの価値は読者の関心によって決めてもらう。すごくわかりやすいけど、そうなるとexciteブログニュースのランキングが端的に表すようにおそらくワイドショーやスポーツ新聞みたいになるんだろうなあ。

けど今の新聞やニュースはおかしいと思う。そもそも自社のウェブページ上に載せるニュースへの直リンク禁止、そしてすぐにきれる記事へのリンク。これはリンクが張られることによって記事への批判やら反応が自分達の管轄以外の場所で行われることを恐れているとしか思えない。