: O. Yuanying

初めての手組ホイール

「ホイールを手組しよう」と思い立ってから2年以上経った気がする。 その間ちょこちょこと振れ取り台を買ったりテンションメーターを買ったりしていたが、 なぜか実際の作業に取り掛かるだけのモチベーションが湧かず。

ようやく、重い腰を上げてホイールを組んだ。

購入したもの

振れ取り台

まず、一番最初に購入したものがこれ、 PWT の「ホームメカニカル 折りたたみ 振取台 WTS-1924」。

ミノウラの振れ取り台とどちらにするか迷ったが、 他の手組ホイールを組んでいる人のブログなどを見るとミノウラの振れ取り台を使っている人ばかり。 と、いうわけでいつものあまのじゃくな考えで PWT に決めた。

この、あまのじゃく精神を発揮してマイナーなものばかり選ぶというのはあまり賢いやり方ではなく、 素人レベルの人がググって探したマイナーな物というものに、 「マイナー」かつ「良いもの」であるということはそうそうない。 単に出来が悪いから多くの人が使っていないか、 素人目線ではマイナーだがその界隈ではメジャー、ど定番ということの方が多い。 どちらにしろ目論見は外れるのでこの選択アルゴリズムはどうにかした方がいいと思うのだが、 長年培ってきたこのやり方を今更変える気にはならぬ。

それはそうと使用感は、「ホームメカニカル」そのものといった感じ。 プロっぽく精度を 0.1mm とか目指すのであれば素直にもっと高い製品を買った方が良い。 イイカゲンなところで作業を止めたかったら良い言い訳になるのでピッタリである。

あと、この製品にはセンターゲージが付いていなかったので合わせてセンターゲージを購入。 これはミノウラ製。どう考えても精度はミノウラと大差なさそうだしオプションはついてないし、 これを選んだのは失敗だった。これから振れ取り台を買う人は素直にミノウラにしたほうがいいと思う。

テンションメーター

次、結構重要。

ホイールを組んだ際のスポークのテンションを測るのに使う。 最初にこのテンションメーターで大体テンションを揃えておけば大きな失敗はしないと思う。

スポークレンチ

スポークは無難に DT Swiss を使うと最初から決めていたので、 DT Swiss 用の 3.2mm。

4面支持のかっちりしたレンチもあるらしいが、 それは最後の追い込みに使用しるらしく。追い込むつもりもなかったので買ったのはこれだけ。

リム・ハブ・スポーク

そして最後にリムとハブ、スポークを。

作るのはシクロクロス用の頑丈で、太めのタイヤを履けるやつ、という予定だったので選んだのは、

当初は 105 かアルテグラのハブで 32h で組もうかと思っていたが、 さすがに 32h は必要ないかなと思い直し、28h で手頃なハブを探したところ BikeHubStore を発見。 後から判明したところによると、台湾は Bitex が OEM 元らしい。

Velocity A23 はそこそこ軽くてチューブレス対応、頑丈、オフセットもあるよ、ということで即決。 見た目で H PLUS SON の Archetype なんかにも心惹かれたが、チューブレス対応でないために断念。 機会があったらロード用に使うかもしれない。

出来上がり

前輪、766g

後輪、875g

合計 1641g ということで、同じチューブレス対応の WH-6800 と奇跡的に同じ重さに。

値段

じゃあ、かかった値段は?

ホイール本体

  • Velocity A23 28h: 6840円
  • Velocity A23 OC 28h: 10584円
  • BikeHubStore S125 Front Hub: $39.95 (4913円)
  • BikeHubStore SL210 Superlight Rear Road Hub: $84.95 (10448円)
  • DT チャンピオン 1.8mm x 64: 3840 円
  • その他
    • リム送料: 648円
    • ハブ送料: $13.95 (1715円)
    • スポーク送料: 540円

ホイール本体は、36625円、送料 2903円、ということで一応 WH-6800 と同じくらいか?

工具

と言っても手組の場合はさらにそれに加えて工具も必要。

  • PWT ホームメカニカル 折りたたみ 振取台 WTS-1924: 6840円
  • ミノウラ センターゲージ: 2840円
  • PARKTOOL(パークツール) スポークテンションメーター TM-1: 7996円
  • PARKTOOL(パークツール) スポークレンチ ブラック・DT/Wheel Smith他 SW-0C: 1082円

ということで計、18758円追加。 これは頻繁に振れ取りしたりしないと元が取れないな…。

まとめ

案じるより産むがやすしということで、実際にやってみると意外と簡単だった。 まあ、けど完組ホイール買った方が楽だし性能も良さそう。 自分の(たいして意味のない)こだわりみたいなものがある人は手組みするといいかもしれない。

参考サイト

作り方

ツール

利用したショップ